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映画「スリー・ビルボード」感想

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息抜きがてら映画「スリー・ビルボード」を鑑賞。予想のできない映画でかなりの良作だったので感想・レビューを残しておきたいと思います。ネタバレもあるのでまだ見てない人はご注意ください。

あらすじ

アメリカはミズーリ州の田舎町エビング。さびれた道路に立ち並ぶ、忘れ去られた3枚の広告看板に、ある日突然メッセージが現れる。──それは、7カ月前に娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)が、一向に進展しない捜査に腹を立て、エビング広告社のレッド・ウェルビー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と1年間の契約を交わして出した広告だった。

※引用:映画公式ホームページより

www.foxmovies-jp.com


『スリー・ビルボード』予告編 | Three Billboards Outside Ebbing, Missouri Trailer

3枚の看板と3人の物語

ストーリーは主人公のミルドレッドが広告屋に依頼して出した以下の3枚の看板
「レイプされて死んだ」
「逮捕はまだ?」
「どうして?ウィロビー署長」
を設置したことから展開していきます。が、この映画の感想を検索してみると、ストーリーの説明が難しいといった意見が結構あります。犯人捜しが続く展開ではなく、看板の設置を契機にもたらした人間ドラマを中心に進んでいくのですが、それがどんなストーリーかと説明するのが難しいのです。
主な登場人物は主人公で偏屈で頑固なミルドレッド、広告に名指しされたウィロビー署長、そしてこの田舎町の不良警官ディクソン、この3人を軸にしてストーリーが転がっていくのですが、見ている観客からすると本当に予期せぬ方向に転がっていきます。

おそらくどれかのキャラクターに感情移入して見るタイプの人には、何も解決しない展開が少し物足りないというか中々入り込めないのではないかという気がします。そもそも登場するどのキャラクターも一筋縄ではいかない人たちばかりです。

またこの手の上手い作品の特徴で、ところどころ笑えるシーンも良い感じで入っていて、緊張感のあるシーンとのバランスがまた可笑しくさせます。

いたるとろこに表れる「ズレ」

この映画のポイントと思ったのは「ズレ」、それも「認識のズレ」です。それがズレたままだったり、ズレに気付いたりして物語の起伏を作っている気がします。
差別や暴力が普通にあるアメリカの田舎町を背景・舞台装置にして、「俺はデートのつもりさ」という小男、娘が実は親父の方がよかったと知ったミルドレッド、ウィロビー署長が自殺したのはミルドレッドのせいだと考える人々、犯人を見つけたと確信するディクソン、いたるところにズレが描かれます。
顔に大火傷を負って誰だかわからない状態のディクソンに対して、「大丈夫かい」と声をかける大怪我の広告屋。実はそれが自分を病院送りにした張本人であるディクソン(そもそもこのディクソンの広告屋に対する暴力とかズレ過ぎでしょ)と知らされたときの広告屋の対応、オレンジジュースのシーンは印象的だ。

そもそも看板も犯人に向けてではなく、警察に向けられたメッセージであるのもズレていると言えるし、警察も捜査をせずに怠慢にしていたわけではなく、それなりに捜査をしていたので警察へのメッセージとしてもズレているのかもしれない。
いやそもそも被害者家族からしたら、警察がどんなに捜査していようと、犯人が捕まらなければ何も意味がなく「一生懸命捜査したんだ」ということがズレているのかもしれない。

と感想を抱きながら、そんなことを考えてる私がズレているのかもしれない、と思わせる作品です。

ラストは犯人ではないが悪人の元へショットガンを携えて向かうミルドレッドとディクソン、本当はあまり行きたくないと言いながら、「警察署に火を着けたのは私よ」と告げるミルドレッドに「そんな事をするのはあんたぐらいしかいないだろ」とディクソン、「あいつを殺すのか?」のディクソンの問いに「それは道々考えればいいわ」と応えるミルドレッド。

最後まで色々なズレが利いています。

スタッフ・キャストなど

監督はマーティン・マクドナーというイギリス人で脚本も担当しています。こんな脚本を作れるだけでも凄いですね。才能がある人が羨ましい(笑)
他の作品についても見てみたくなりました。

主演はフランシス・マクドーマンド、予告編だけ見てもその偏屈そうな雰囲気が出てて凄い存在感ですです。「ファーゴ」でアカデミー主演女優賞取ってますが、個人的には最近たまたま見た「あの頃ペニー・レインと」の怖い母親役が印象に残ってます。この映画とは違う怖さが出てます。

まとめ

今回は公開中の映画「スリー・ビルボード」の感想・レビューでした。映画館でなくても、その内もう一回は見たいと私は思いました。それだけの何かがある作品である気がします。

気になった方は一度見てみてはいかがでしょうか。

以上

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