今回は運用していたウェブサイトのドメイン名を変更した場合、変更前のドメインから変更後のドメインへリダイレクトの対応をすることが多いですが、そのリダイレクトのt対応について説明します。
ステータスコードとリダイレクト
301リダイレクト、302リダイレクトなどと言われる際の最初の3桁の数字はHTTPステータスコードのことを示しています。HTTPステータスコードとは以下になります。
HTTPステータスコードは、HTTPにおいてWebサーバからのレスポンスの意味を表現する3桁の数字からなるコードで、RFC 2616、RFC 7231等によって定められている。
(Wikipediaより引用)
「404 Not found」とかの「404」もこのステータスコードの一つです。
またウェブサイトにおけるリダイレクトとは以下になります。
ウェブサイトにおけるリダイレクト(英:redirect)とは、ウェブサイトの閲覧において、指定したウェブページから自動的に他のウェブページに転送されること。URLリダイレクト(URL redirection)とも言われる。
(Wikipediaより引用)
ドメイン変更を例にするとリダイレクトを設定することで、ユーザが 変更前のドメインのURLに接続した場合に自動で変更後のURLに転送することで、常に新しいURLに接続させることができます。
301/302のステータスコードの違い
リダイレクトする際のステータスコードから、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」と呼ばれたりしますが、リダイレクトの内容でどちらにするか検討します。
- 301:恒久的な変更
- 302:一時的な変更
301リダイレクト
恒久的に変更された場合はこのステータスコードを使用します。この301リダイレクトの使用例としてグーグルは以下のような場合を提示していました。
- サイトを新しいドメインに移動し、できるだけスムーズに移行を行いたい場合
- ユーザーが複数の異なる URL を介してサイトにアクセスする場合
- 2 つのウェブサイトを結合し、無効になった URL へのリンクが正しいページにリダイレクトされるようにしたい場合
ドメイン変更は正しく恒久的な変更となりますので、301リダイレクトを用います。
グーグルの提供する「Search Console」ではウェブサイト毎にグーグル検索結果でのパフォーマンスを監視・管理することができます。ウェブサイトのドメインが変更された場合、この「Search Console」でも監視・管理するウェブサイトのアドレスを変更して引き継ぐことが可能ですが、変更できる条件として301リダイレクトで動作していることがあります。この「Search Console」の変更により、変更後のサイトに変更前のサイトインデックス登録を移行しますので、SEO対策上では大きな意味を持ちます。このことも考慮して恒久的な変更の場合は301リダイレクトするようにしましょう。
302リダイレクト
一時的に変更された場合はこのステータスコードを使用します。一定期間だけメンテナンス画面にリダイレクトさせたいときなどが使用例です。
302リダイレクトの場合、グーグルの検索エンジンはリダイレクト後のページではなく、リダイレクト前のページを評価し続けます。ある程度の期間が長くなる場合はSEO対策上は302リダイレクトを避ける方が良さそうです。
301リダイレクトの設定はどの位の期間まで継続させるか
301リダイレクトは、ドメイン変更など恒久的な変更に対して、変更前へのURLへのアクセスを変更後の新しいURLへ転送するための設定であることは理解できたかと思います。この設定はどの位の期間まで継続させるのが良いでしょうか。
グーグルが新しいサイトやURLをフルに認識するには6ヶ月程はかかる場合があるようです。「Search Console」の変更リクエストの説明にも180日間は検索結果を自動で新しいサイトにリダイレクトするとあります。また変更前のURLにアクセスしようとするユーザーも十分に発生する可能性があるでしょう。
これらを踏まえると最低でも1年間は継続させておくことが良さそうで、可能であればできるだけそのままにしておくのが良いとのことです。
まとめ
今回はドメイン名を変更した場合などに対応するリダイレクトの説明でした。
以上
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